logo-top002.pnglogo-top002.png日本レット症候群協会 
Japan Rett Syndrome Association

平成13年1月24日

座位保持装置基準外申請理由書

申請者 柳沢奈保子  昭和62年10月6日(13歳)
保護者 柳沢愛子
住所  埼玉県**郡**町*-*-*
電話  ****-**-****
座位保持担当  国立身体障害者リハビリテーションセンター病院


座位に関連した生活状況

**殿は現在、疾患に起因する介助による歩行、傾眠傾向による意識低下、側わん及び後わんを呈し、介助による車いす座位が生活の基本になっている。座位能力は不安定だが可能である。しかし、いすからの転倒を経験していることや頭部が前方に突出しているため脊柱の後わんを増強させている。また、傾眠傾向が強いため、いす座位時での頭部支持が必要である。


機器の選択

長時間の座位と同時に、後わんなどの2次的脊柱障害の発生予防とその対応、また傾眠時の頭部保持が必要であるため、また屋外での使用も考慮して、これらに対応できる座位保持と車いすが必要になった。

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図1 自立座位時の後彎

1)NRCD体幹保持システム

座及び背が座位の安定と保持を可能とするために板で、また長時間での座位を可能とするためのクッションからなり、それらの位置関係を変更することが出来るフック等金具からなる。成長または症状の変化への対応が可能である。また、背が二分割され固定できる機能を持っているため、現在円背であり、その形状に適合できる。また、手元でのブレーキ等へや座幅への対応が出来る日本製の車いすに取り付けることができる。また、本座位保持装置を車いすから取り外して、折りたたむことが可能である。

2)頭部支持(トライパッド、ヘッドレスト)

傾眠傾向があり、その時は頭部が後傾するなど不安定感があるため、同AEL座位保持装置に取り付け、そして起きているときは外せる頭部支持を選択した。

3)車いす(スポークカバー、ブレーキ、テーブル)

傾眠傾向にあるため、手が大車輪スポークに入り、手を怪我するおそれがある。その為、スポークに手を入らないようにするため、スポークカバーが必要である。
 介助による車いす走行を行っているので、介助者の利便性と安全確保のため介助用ブレーキが必要である。


評価

センターにある座位保持装置で姿勢及び自宅での使い勝手等を検討した。

1.姿勢の評価

標準型車いすと座位保持装置での姿勢(図2)
 姿勢として、円背の軽減と姿勢の左右の対称性が維持され、特に不快感とはなかった。座位保持及び頭部支持での介助への影響が確認され、問題なかった。また覚醒している時間が多くなった。
 傾眠時、頭部保持は有効に使用されたことが確認された。

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図2 傾眠時頭部支持の様子

2.在宅で評価(図3,4)

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図3 在宅で使用された座位保持装置(尚 車いすは日本製へ変更)

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図4 座位保持の姿勢

 平成12年12月末より平成13年1月12日までの2週間、自宅に貸し出した。その結果、買い物などで使用し、特に問題ないことがわかった。比較的覚醒している時間が長かった。

まとめ

これらより、本座位保持装置は姿勢の改善および日常生活の維持を可能とするもので、有効であることが確認されました。よって、座位保持装置基準外交付として認めていただくようお願いいたします。


担当 国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所  廣瀬
    042-995-3100